ラグビーで英国は、イギリス代表は4つに分かれています。
アイルランド、イングランド、スコットランド、ウェールズがそれぞれ独立しています。
この背景にはなんだかイギリスの歴史が関係しているようですね。
イギリスは連合国として成り立つ
イギリスの正式名称は ”United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland”
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 頭文字の”U.K”と略称されています。
歴史的経緯に基づく4つの”カントリー”(国)が単一主権国家としてなりたちました。
1707年 イングランド王国、及びスコットランド王国を一王国に統合すると宣言し、
新国家名称を”グレートブリテン王国”と改めました。
1801年 グレートブリテン王国とアイルランド王国が統合し、グレートブリテン及び
アイルランド連合王国が成立します。
1922年アイルランドが分裂し、北アイルランドのみが連合王国となり、現在の形となります。
統合したメンバーを作らないの?
国が統合されても各王国に、ラグビー協会の前身的な組織は存在しました。
1871年 イングランドがラグビーフットボールユニオンを結成します。
スコットランド、アイルランド、ウェールズの3カ国の協会で結成された
国際ラグビー評議会
1890年 イングランドの参加で4団体による国際ラグビー協会が組織されます。
後にヨーロッパ圏の多くの加盟で、より国際的になっていきます。
国際試合を行うにあたって、より強力なメンバーを揃える方が有利に戦えます。
当然イギリスは、4チームの連合チームで臨んだ方が有利です。
そうしないのは、一体なぜなんでしょうか?
それは、イギリスが統合したことで多民族国家になってしまった。
イングランドはアングロ・サクソン人
スコットランドはスコットランド人
ウェールズ、アイルランドはケルト人で構成されています。
ブレグジットでも明らかになったように、各国が独立性が高く、民族間の問題もあり、
政治、経済、文化的にイギリスから独立するような運動もあります。
よって、それぞれの民族でチームを構成する方が、より団結力増すような環境なんですね。
個人技なら特に問題はなくても、ラグビーのような団体競技では民族間の壁は、
大きくなるんでしょうね。
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