ラグビー日本代表の活躍によりラグビーの普及が広がりを増しそうな機運になってきました。
球技は殆どの競技も球体を用いる事が多いです。
野球、サッカー、テニス、ゴルフ、バレーボールなどボールの軌道が予測できる球体が使用されます。
しかしラグビーはどちらに転がるか予測がつきにくい楕円球を使うスポーツです。
ラグビーボールが楕円形になったのは、なぜなんでしょうか?
理由は諸説ありますが、定かではないようです。
ボールが蹴り上げられ転がるプレーになれば、どのような結果になるかはラグビーの面白い場面一つと言えます。
ボールを上手くコントロールして予測できるような蹴り方をしたりもしますが、100%そうなるかは分かりません。
そんなラグビーの楕円球誕生に迫って行きたいと思います。
豚の膀胱でボールを作った説
ラグビーボールが楕円になった理由1つ目は、ラグビーの起源に関係があると言われています。
ラグビーが誕生するきっかけとなったのは、1826年ラグビー校のエリス少年がフットボールの試合中にボールを持って走り出した事がラグビーの起源とされています。
当時のボールは重くて弾まないボールだったようです。
そこで地元ギルバート社が豚の膀胱に空気を入れ膨らませ、
牛皮を張り合わせて職人の手でボールを作りました。
これが軽くて弾力があり、弾むボールに仕上がったといいます。
豚の膀胱に空気を入れて膨らますと楕円形なるようです。
これが楕円球誕生の由来だそうです。
昔はボール一つも手作りで行われ、大きさや形も微妙に異なっていたんでしょうね。
ギルバート社は当時、靴屋を営んでいたようです。今ではラグビーボールの老舗ブランドとして不動の地位を築いています。
頭蓋骨をボール代わりにしていた説
ラグビーボールが楕円になった理由2つ目は戦争に関係があったようです。
戦に於いて、敵国の将軍や王の首を切り落とし蹴り回す事で、戦争に勝った事を祝う風習があったようです。
これは衝撃的な感じが漂いますね。
シェークスピアの舞台に出てきそうなエピソードです。
確かに頭蓋骨を蹴るのですから、球体ではなく楕円に近いです。
ですがむしろボールが楕円の理由というよりフットボールの起源のような気がするのは私だけではないかと思います。
ヨーロッパがサッカー大国である理由が垣間見えるエピソードではないでしょうか。
サッカーに対する熱気の違いは背景にある歴史がそうさせているのかもしれませんね。
ダチョウの卵をボール代わりにした説
ラグビーボールが楕円になった理由3つ目は、ダチョウの卵を使った説です。
ビジュアル的にも楕円だしラグビーボールのイメージが付きやすいです。
ですが落としたり、蹴ったりすると割れてしまうので、 説としては見た目だけかもしれません。
実際のラグビーはぶつかったり、ボール取り合いなどでボールにかかる負荷は大きくいくらダチョウの卵といえど割れてしまうのは必至かと思われます。
ヤシの実も同様な事が言えるでしょう。
ただ説としてファンタジー感があってほっこりしますし、卵や椰子の実でプレーする姿も目に浮かぶので、親しみがかんじられますね。
ラグビーボールが楕円球の利点
ラグビーボールが楕円球になったことのメリットがあります。
扱いにくい楕円球でも悪いことばかりではありません。
ボールに慣れていくことで特性を活かせるようになっていけます。
スクリューパスはボールの軸に対して回転を加えることで、より速く、正確にパスすることができます。
これはライフル銃のライフリングと同じ効果です。ボールが楕円になったことで回転をかけやすくなりました。スクリューキックも同様の事が言えますね。
バウンドがよみづらいのでキックパスで有利な方向にバウンドする事があるので逆転できるチャンスがありよりゲームが面白くなった。
また対戦相手がバウンドを見誤りミスを誘う作戦を立てることができる。
サッカーボールを持って走るよりラグビーボールの方が持ちやすいし抱えやすいので走りやすくなるし重量も軽い。
楕円球になってより魅力的な競技に
エリス少年の出来事から約200年が経過したこんにちまで、様々な試行錯誤と数々のラグビーの名勝負があったことでしょう。
ボールの転がり方で悔し涙を流したチーム、勝利の女神に微笑んでもらったチーム。
このハラハラさせるボールの形状がいくつものドラマを生んできたのではないでしょうか。
もしラグビーが球体のボールだったらどうでしょうか?
今よりもゲーム性がなく魅力としては、下がってしまうように感じてなりません。
自分より前方へパスしてはいけない、前方へはキックのみと言う前提があり、予測が付きづらい
ボールを使用することでラグビーというルールが面白く魅力を増したのではないでしょうか。
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