ラグビーの国際試合でみかけることがある“ウォークライ”(雄叫び)
有名なのはニュージーランド、オールブラックスが行う“ハカ”があります。
トンガにも“シピタウ”と呼ばれるウォークライがあります。
ハカと同様に、一度みれば終始目が離せなくて、圧倒されてしまいます。
そんな魅力の秘めたウォークライ、今回は“シピタウ”の紹介をさせて頂きます。
舞で戦闘を決意する
トンガは170を超える島群からなる王国です。
多種の民族が入り混じり言語、文化を発展させてきました。
南太平洋では植民地になっていない歴史を持つ国の一つです。
トンガの”シピタウ”が恐怖に感じ、侵略者の二の足を踏ませたのかもしれませんね。
周辺国も島国ばかりで、ウォークライの文化があるのもこの辺り一帯となっています。
敵対する民族と戦争になれば“シピタウ”を行い、お互いを鼓舞しあい、無駄な争いを避けつつ、
共存共栄を果たし、独自の文化圏を築いてきたのではないでしょうか。
シピタウ歌詞の意味は?
ラグビー トンガ代表の行う”シピタウ”はどういう内容を発しているのでしょうか?
歌詞の内容を見ていこうと思います。
Teuaki ki he tau! (Leader) 戦いに備えよ!
Tonga! トンガ!
Teu lea pea tala ki mamani katoa この世界全体に語りかけよう
Ko e ‘lkale Tahi kuo halofia. 海鷲は飢えて翼を広げる
Ke ‘ilo ‘he sola mo e taka 外国人や滞在者に気づかせろ
Ko e ‘aho ni te u tamate tangata, 今日、魂の破壊者の私は何処にでもいる
‘A e haafe mo e tautua’a 真ん中、後ろにまで
Kuo hu’i hoku anga tangata. 慈悲の心は消え去った
Ei! (Leader) アイー!
E! イ!
Ei! (Leader) アイー!
E! イ!
Te u peluki e molo mo e foueti taka, 切り裂き、前へ矢を放て。俺が刈り取る
Pea ngungu mo ha loto fita’a そしてお前の知るいかなる恐怖もグシャグシャに踏み潰せ
Ngungu! (Leader) 踏み潰せ!
‘lo! オウ!
Ngungu! (Leader) 踏み潰せ!
‘lo! オウ!
Ko Tonga pe mate ki he moto (Leader) それがトンガの死に方の流儀だ
Otua mo Tonga ko hoku tofi’a 神とトンガの血が私には受け継がれている
Ei e! (Leader) アイー!
TONGA! トンガ!
歌詞の冒頭部分にででくる Ikale Tahi (イカレ タヒ) は 海鷲を指します。
海鷲は、トンガチームの愛称です。
海鷲のように勇猛果敢に、狙った獲物は逃さない。
トンガ代表は、そのようなチームであると認識されています。
トンガは攻撃的なチーム
ラグビートンガ代表は、屈強な体格のプレーヤーが多く、見た目も強面の選手が多くいます。
”シピタウ”の歌詞でも、戦闘的な表現で、威嚇的な演舞で対戦相手を萎縮させる勢いがあります。
ラグビーにおいては体格が大きい事は有利ではあります。
そんなポテンシャルを秘めた強豪チームとどう戦うか?
名勝負の予感がしてなりませんね!
トンガでシピタウと呼ばれているウォークライですが、他の国でも行われています。
トンガの大規模噴火
2022年 1月15日 年があけて間もない頃に、トンガで大規模な噴火がおこりました。
発生源は海底火山でした。
衛生からの画像で、この噴火が地球規模であることがよく分かりました。
轟音はニュージランドやオーストラリアまで聞こえたようです。
非常に大きな被害が出ました。
日常を取り戻しつつあるようですが、移住を余儀なくされた地域もあるようですね。
トンガから日本に来た選手や留学生もいます。
他人事ではないと感じます。
チャリティー戦などあれば支援、応援していただければありがたいと思います。
コメント